中部大学 語学センター(愛知県春日井市)

eラーニング+CALLシステムを活用したブレンド型授業により
理工系学生の英語に対する姿勢が激変

■ 導入内容

ATR CALL BRIX(英語学習用e-learningシステム)
Basic Skill Training コース:カレッジ、シニアハイ、ジュニアハイ
TOEIC®テスト学習コース2 スコアアップ達成講座 スマートフォン連携オプション

導入の背景

理系新設学科での活用を視野に入れ基礎力強化コースを重点的に導入

中部大学語学センターでは、2014年に工学部ロボット理工学科が新設されることから英語の基礎力強化のニーズを推定し、2013年6月にATR CALL BRIXのカレッジコース、リメディアルコース、TOEICテスト学習コースを導入。CALL 教室における授業や補習での利用だけでなく、全学の学生に加えSD(Staff Development)の一環として全教職員が学内外で利用できる教材として活用されています。

運用開始3年目には、基礎レベルの語彙こそ音と合わせて身につけていく必要があるとの考えから、利用中のリメディアルコースを同レベルで課題の種類が豊富なシニアハイ・ジュニアハイコースに変更して教材のボリュームアップをはかられています。
学内での利用が広がってきている中、語学センターで学生の自主学習支援に尽力されながら、授業内外でATR CALL BRIXを積極的に活用して下さっている小栗成子教授の「夏休み補習授業」(ロボット理工学科2年生対象)を見学させていただき、お話を伺いました。

語学センター 副センター長 小栗 成子 教授

語学センター 副センター長
小栗 成子 教授

導入のポイント

授業支援システム「PC@LL」と組み合わせてきめ細やかな個別指導を実施

ATR CALL BRIXを使った補習授業では、各学生がBasic Skill Trainingコースから自分のレベルに合った教材を選択し、真剣な表情で学習を進めていました。一見、学生が一斉に自習をしているだけのように見えますが、教員機に座った小栗先生は授業支援システム「PC@LL」を使って各学生の学習状況を画面と音声でモニタリングしながら、インターカム機能で一人一人の学生に対してきめ細やかな発音・プロソディ指導を行われていました。
その指導内容は、単語の発音のコツや文章を発音する際のプロソディから、例文に含まれる語彙運用・文法指導まで 多岐にわたります。「発音指導は必ずしも対面が良いとは限りません。教員が隣に立つと緊張して普段通りの練習ができない学生もいるので、インカムでの指導が効果的な場合もありますし、その逆もあります。教員がモニターすると、教室内は緊張感が増します」と小栗先生。個別指導を受けた学生は、その後の練習の質が格段に異なるとのことで、小栗先生はインカムと生声の両方を学生のタイプによって使い分けておられました。

学習内容をきちんと定着させるため、進め方のコツを課題ごとに示し、学生に実践させる

小栗先生が重要視しているもうひとつのポイントは、それぞれの課題に取り組む姿勢や課題の進め方。目の前に提示される語彙や文に漫然と反応するだけでは何も定着しないと考えて、個々の課題を学習する際にどのような点に注意すべきかを詳細かつ具体的に示し、モニター指導でも注意をそこへ向けさせながら学生に実践させています。
例えば、例文の発音練習課題であれば、ただ英文を見ながら発音し、発音評定のスコアだけを気にして学習を進めるのではなく、「お手本音声を聴いて意味を理解しようとする」「音声波形を見て抑揚やポーズを意識して発音する」「表示される英文を非表示にして発音する」などの工夫を注意喚起。学習のポイントを示した先生自作のスライドを見せながら、先生が適宜個別・全体に説明を加え、学生の意識変革を繰り返し働きかけておられました。

CALL教室における授業の様子。

センタモニタに表示されている課題ごとの学習のポイント。

学生のスピーキング・リーディング能力の向上も実感。英語のリズムを意識した読み方に。

この日はちょうど補習の最終日。総仕上げの音読内容を録音・提出する課題がありました。学生は制限時間内に課題文を黙読した後、PC@LLの録音機能を使って個々に録音し、音声提出機能を使って先生に提出。基礎練習だけでは学生は目標を見失いがちですが、時折「目標」を自覚させることが重要で、そのひとつが音読提出なのだそうです。
「英語嫌い」が大半を占める理系学科とはいえ、2年次の授業の半分は英語ネイティブ講師との時間。1年次からの「声を出す」練習、プロソディ特訓によって、単にリスニング力が向上しているだけでなく、英語を口から出す抵抗感が軽減し、長文聴解時の集中力向上やリーディング時の内容理解度にも効果が現れているそうです。


音読テストの様子。 録音が終われば、先生に音声を提出。


ネイティブ講師による2年次の授業の風景。

語学センターによる充実したサポート体制で自主学習教材としての活用も支援

中部大学では、ATR CALL BRIXを大学全体で利用可能な全学ライセンスで導入し、学内外で利用できる体制を整備。さらに、スマートフォン連携オプションの導入により、学生が「スキマ時間」を活用して、スマホアプリでどこでも手軽に学習ができる環境も提供されています。
単に環境と教材を用意することに留まらず、語学センターのWebでは学習に関する情報を提供し、全学での活用を促進。学生・教職員向けの学習方法講習会などを随時開催して、ATR CALL BRIXの操作方法だけでなく、目標に合わせた学習時の意識の置き方や学習のコツを紹介するなど、学内でのサポート体制を日々、充実させておられます。
このように、ATR CALL BRIXを英語eラーニング教材としてフルに活用して「授業内では学生が自ら英語学習に取り組む動機を育みつつ、無理なく学習が継続するように寄り添い」ながら、「授業以外では自主学習が定着するようなフォローアップを行う」という取り組み。これにより、学生から教職員まで、中部大学語学センターはそれぞれの目的に合った形で英語力の強化・定着を支援し、大学内に英語eラーニング学習の輪を広げておられます。

ズーム

スマートフォンの専用アプリ画面。

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TOEICテスト形式の課題の画面例。

中部大学 語学センター
所在地

〒487-8501
愛知県春日井市松本町1200

詳しくは https://www.chubu.ac.jp

(2015年11月取材)